航空博物館 Museum of Flight

無線LANセキュリティ / クラウド管理型Wi-Fiネットワーク導入事例

Secure Wi-Fiで博物館のセキュリティが飛躍的に向上

課題

ワシントン州シアトルのボーイング・フィールドにある航空博物館は、1965年に設立され、歴史的に貴重な多数の航空機を保存・展示しています。毎年50万人以上の来場者数を誇り、教育・啓蒙活動にも積極的に取り組んでおり、航空宇宙分野の歴史や技術の研究の場にもなってきました。

ITディレクターであるHunter Hughes 氏は、航空博物館が抱えていた課題について、次のように述べています。「来場者の最大の目的は、航空機の歴史に触れることですが 、最近では、インタラクティブなユーザ体験も求められるようになりました。以前にはHPのWi-Fiソリューションを利用していたのですが、導入時には、多くの難題に直面し 、役に立つ分析データを得るのが困難でサポートもとても面倒でした。また、来場者がそれほど多くない時にでも、無線LANトラフィック処理が追いつかないことがよくありました。不安定な無線LANに悩まされ、無線LANのサービスを停止してしまうこともあり、効率よく無線LAN環境を提供できないというジレンマがありました」

信頼性の低いHPのアクセスポイントをフォーティネットのファイアウォールと組み合わせて使用することにしましたが、それでも、満足な結果は得られませんでした。フォーティネットでは、Hunter氏が率いるITチームがデバイスログからブロックされたトラフィックを特定するだけで30分以上かかることも珍しくありませんでした。さらに 、この古いファイアウォールは、航空博物館に不可欠だった強力な暗号化をサポートしていませんでした。航空博物館は、無線LAN環境の全面的な見直しだけでなく、広範な 機能を備えたネットワークセキュリティインフラの整備という課題にも直面していたた め、ウォッチガードを導入して、2つの課題を同時に解決することを決断しました。

ソリューション

「予算も人員リソースも限られているため、効率性という観点から、多くの選択肢はありませんでした。ところが、ウォッチガードを中核とするソリューションを選択することで、そのような状況が大きく変わりました」Hunter氏は、導入の経緯をこのように説明し、強力で安全なWi-Fiアクセスを可能にするために、WatchGuard AP120アクセスポイントを館内に導入することを選択したと言います。ウォッチガードのWi-Fi CloudでこれらのAPを管理することで、来場者に関する貴重な行動分析情報を得られるようになり、博物館での滞在時間はもちろん、特定の展示物の見学時間も把握できるようになりました。最大866Mbps(11ac)と300Mbps(11n)のデータ速度を誇る強力なアクセスポイントによって、博物館の従業員と来場者が必要とする 高信頼性の高速無線LAN環境が実現しました。

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クラウド管理型アクセスポイントソリューションには強力なWIPS(ワイヤレス不正侵入防止)テクノロジーが組み込まれているため、Hunter氏のITチームは、不正デバイスからワイヤレスDoS攻撃までのあらゆる脅威を誤検知率ほぼゼロで検知し、博物館の無線LAN環境を保護できるようになりました。航空博物館に不可欠なこの機能によって、無線LAN環境の信頼性と安全性が保証され、高速接続が可能になりました。また、WatchGuard M500/M300/XTM 850を同時に導入したことで、ネットワークセキュリティがさらに強化され、フォーティネットのアプライアンスでは得られなかった可視性と容易な管理が実現しました。ウォッチガードのクラウドベースのネットワーク可視性/レポート作成ソリ ューションであるDimensionを利用できるメリットは、とても大きいものです。「Dimensionのリアルタイムのネットワークとセキュリティの可視化は、これまでの常識を完全に覆すものでした。新しいルールや処理をネットワークのダウンタイムなしにFirebox管理インタフェースで迅速かつ簡単に定義できるようになりました」

「我々は最初の段階で、ウォッチガードソリューションの導入が容易であることを実感しました。いつでもスケールアップやスケールアウトが柔軟に実施できるため、今後の拡張にも柔軟に対応できると確信しています」

航空博物館IT担当ディレクター Hunter Hughes氏

効果

ウォッチガードの導入によって、以前のAPでは得られなかった優れたパフォーマ ンスと管理の容易さが実現しました。Hunter氏は導入の効果を次のように説明しています。
「我々は最初の段階で、ウォッチガードソリューションの導入が容易であることを実感しました。いつでもスケールアップやスケールアウトが柔軟に実施できるため、今後の拡張にも柔軟に対応できると確信しています。Wi-Fi Cloudの豊富なダッシュボードを利用すれば、少数のIT担当者であっても簡単に新しいアクセスポイントを導入し、既存のアクセスポイントの機能性を正しく理解し、来場者のニーズを正しく把握できることがわかりました。また、セールス部門や来場者向けサービスを効率的に提供できるようになったことで、バックエンドの業務も合理化されました」
同博物館は、ウォッチガード製品の導入によって、Friendly Wi-Fi認定を取得し、不適切なWebコンテンツへのオンサイトアクセスを効果的にブロックできるようになりました。毎年140,000人の学生が来場する博物館で、安心できる無線LAN環境が実現しました。

Hunter氏はウォッチガードについて、次のような感想を述べ ています。「我々はウォッチガード製品に大いに満足しており、サポートレベ ルも素晴らしいと感じています。セキュリティの問題はたくさん存在しますがウォッチガード製品で解決できなかったことは一度もありません」

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