ミニストップ(韓国)
ミニストップは、ウォッチガードのUTMアプライアンス WatchGuard XTM を本社、物流センタ、店舗に導入し、安全かつ統合されたネットワーク環境を構築し、作業効率と管理能力の向上を実現しました。
■企業概要
ミニストップ韓国(以後:ミニストップ)は、高度なフランチャイズシステムを採用している先進的な小売業者で、現在韓国内で2,000店舗を運営しています。
ミニストップでは、ファストフードとコンビニエンスストアの両コンセプトを取り入れ、消費者に多様な商品やサービスを提供しています。同社は顧客満足度を最優先に掲げ、店舗のオーナーに高収益をもたらす独自のシステムを展開しています。
ミニストップは、各店舗と本社間の緊密な連携を通じて、「お客様が気軽に来て楽しめる生活空間」の実現に努めています。
■ビジネス状況
ミニストップでは、国内の直営店舗とフランチャイズ店舗を合わせて約2,000店舗抱えており、本社と店舗間のシームレスなコミュニケーションを実現するために、接続と管理が一元化されたネットワークを構築する必要に迫られていました。
■ソリューション
ミニストップは、ウォッチガードのUTMアプライアンス WatchGuard XTM を本社、物流センタ、店舗に導入し、安全かつ統合されたネットワーク環境を構築し、作業効率と管理能力の向上を実現しました。
■導入メリット
- 内部のネットワークリソースの可用性と効率性が改善され、安全でシームレスなインターネット接続を実現
- 外部コンテンツへのアクセスや、プライベートのメールアカウントの使用を制限することで、生産性の向上と社内/社外のセキュリティを強化
- データロスの被害やネットワークの不安定性など、ネットワークの問題により発生するコストを30%削減
- 本社と店舗間の統合ネットワーク環境を確立し、顧客と経営陣の満足度を向上
■背景
コンビニエンスストアを運営する小売業者のミニストップにとって、本社と物流センタ、および韓国国内2,000店舗間のシームレスなコミュニケーションが必須になっています。決済データなど店舗で生成されるデータは、リアルタイムで本社に送信される必要があり、サービスの継続を維持するには、全店舗一律にマスター情報を提供しなければなりません。そして、ネットワークのダウンは顧客サービスの品質低下に直結するため、ミニストップではネットワークの可用性を最も重要視しています。
■課題
ミニストップでは、本社と物流センタ間のネットワークを改善し、信頼性と安全性を強化する必要がありました。ミニストップの既存のネットワーク機器は老朽化し、必要不可欠な強力なセキュリティシステムの構築に対応できない状態となっていました。
また、従業員のインターネット利用状況を監視することも重要な課題となっており、内部データの漏洩の防止や、ネットワーク帯域幅が業務目的のみに利用されるよう最適化する必要がありました。
■ウォッチガードを選択
ミニストップは、あらゆるUTMソリューションを比較検討した結果、ウォッチガードの提供するサービスとテクノロジサポートを高く評価し、同社のWatchGuard XTM を選択するに至りました。
ミニストップシステム部、データ処理チームのチームリーダであるSeong-Yong Oh 氏は、次のようにコメントしています。
「ウォッチガードはベストパートナーであり、一貫して手厚いサポートを提供してくれています。ウォッチガードにより、私たちは常につながり、そして守られています。」
ミニストップは、物流センタと本社の運営本部に計11台のXTMアプライアンスを導入しました。導入時には、ウォッチガードより提供されている操作性に優れたRapidDeploy(多拠点への導入時の自動設定機能)を活用することで、導入プロセスを効率化しました。ウォッチガード韓国支社はミニストップの導入を支援し、半年以内にすべての実装を完了し、運用が開始されています。
■導入メリット
ミニストップは、本社と物流センタにWatchGuard XTM を導入したことで、従業員は支障なくインターネットに接続できるようになりました。XTM導入前では、異常が発生した場合に、コントロールセンタからの通知により初めて対応が開始される非効率な状態でした。
ウォッチガードのソリューションにより、問題発生時に迅速に原因を特定し、対策をとることができるようになりました。また、内部トラフィックの利用状況をリアルタイムで監視し、管理者は以前よりもプロアクティブにネットワークの問題解決に対応できるようになりました。
ミニストップ韓国 システム部 データ処理チーム チームリーダ Seong-Yong Oh 氏
「ウォッチガードソリューションは、私たちに信頼性の高いネットワーク接続をもたらしただけでなく、ネットワークの一元管理環境による業務効率の向上にも貢献しています」とミニストップシステム部、データ処理チームマネージャの Nae-Hyung Kim 氏は述べています。
ミニストップは、マルウェアによる感染リスクや外部のセキュリティ脅威を抑制するために、ウォッチガードのUTMにより Active-X へのアクセス、悪意のあるjavaScript コード、そしてビデオファイルのダウンロードをブロックし、マルウェアの感染リスクや外部からのセキュリティ脅威を抑制しています。また、内部情報の漏えいを防ぐために、ポータルサイトなどが発行するプライベートのメールアカウントの利用も制限しています。
このような内部と外部、両方のセキュリティを強化するポリシーを策定することにより、従業員は仕事に集中し、同時に生産性の向上も実現しました。
ウォッチガードはまた、ミニストップに対してセキュリティポリシーの一元管理にも貢献しています。ミニストップ本社にて新規のポリシーが策定されると、新しいポリシーはすぐにネットワーク全体に適用されます。セキュリティポリシーの変更履歴は一括して管理されています。
ミニストップでの更なるメリットとして、以前はネットワークの安定性の問題で利用できなかったビデオ会議システムの利用が可能になりました。
ミニストップはウォッチガード製品の実装に続いて、セキュリティコンサルティング会社によるネットワークセキュリティ試験を実施し、完璧な得点を獲得しています。さらに、ウォッチガードを採用したことで、データロスの極小化、作業効率の向上、そして安定したネットワークを実現し、これまでのネットワーク障害に要したコストを30%削減することができました。
■本社と店舗間の統合されたVPNネットワーク接続環境
本社へのウォッチガードの導入後、ミニストップは信頼性の高いネットワークの重要性を実感しました。そこで本社と店舗間の管理体制を改善し、ネットワークセキュリティを強化するために、既存の Cisco ASA をWatchGuard XTM 25-W にリプレースしました。現在、ミニストップでは、韓国内2,000店舗へのウォッチガードのUTMアプライアンスの導入プロセスが進行しています。
過去には、店舗から本社へのネットワークトラフィック上でエラーが発生した場合、正確な問題の発生場所を把握することができませんでした。ウォッチガードのUTMアプライアンスと管理ツールでは、リアルタイムで正確に問題の発生場所を特定することが可能となり、管理者はピンポイントでのトラブルシューティングが実施できるようになりました。
ウォッチガードのセキュリティソリューションにより、ミニストップの経営陣は、店舗状況を容易に迅速かつ効率的に監視、管理することが可能になり、高い精度の情報に基づき、意思決定を下すことが可能になりました。
また、ミニストップは、今回構築した新たなネットワーク環境がシームレスかつ高い信頼性を保持し、顧客満足の向上に貢献できることを期待しています。
無線機能を標準搭載した UTM アプライアンスを活用し、消費者へのセキュアなインターネットアクセス サービスの提供を実現
ミニストップ韓国 システム部 データ処理チーム マネージャ Nae-Hyung Kim 氏
■スケーラブルで容易な実装が可能なウォッチガードソリューション
ミニストップは XTM 25-W の全店舗への導入に伴い、店舗と本社間のネットワークトラフィックの保護を強化するために QoSポリシーの適用も考えています。
ウォッチガード独自の帯域幅ごとに QoS を個別に構成する機能により、ミニストップの環境に適合したポリシーでの運用を可能にします。
ミニストップではまた、各店舗ネットワーク環境へのUTMの実装が完了後に、仮想化プロジェクトも検討しています。予定されている仮想化プロジェクトでは、全店舗に設置されている既存のStorage Controller(SC)を一元的な仮想データサーバに集約する予定です。これにより、SCの保守や障害対応コストの大幅な削減が期待されています。
ミニストップは仮想化環境のためのセキュリティソリューションとして、ウォッチガードの仮想アプライアンスである XTMv の導入を検討しています。
XTMv では、ウォッチガードのハードウェアアプライアンスと同様のベストインクラスのUTM機能が仮想化環境の上で動作します。
ウォッチガードにより、ミニストップは、ハードウェアアプライアンス、仮想化環境、有線LAN、無線LANなどすべての環境にわたり、企業全体のセキュリティシステムの包括的な管理が可能となります。