2022 年 10 月 27 日 Diana Harter 著

MSP は、ぜひとも自社とエンドカスタマーのニーズを理解してくれるサイバーセキュリティベンダを見つけるべきです。中小企業がサイバーセキュリティを自社で管理することは、ますます困難になってきています。その結果台頭しているのが MSP です。Canalys のデータによれば、サイバーセキュリティのマネージドサービス事業は、2021 年に 18% 成長しています。その背景にあるのは、サイバー脅威の高度化とサイバーセキュリティ専任者の不足です。そしてそれが、中小企業や中堅企業の拡張性を奪っています。顧客の期待に応えるには、自社とエンドユーザ双方のニーズを理解するサイバーセキュリティベンダを持つ必要があります。

MSP がサイバーセキュリティベンダに求めるもの

サポート: Computer Weekly 誌によると、MSP の 98% が、最低 1 つの特定の領域において、ベンダから今以上にサポートを受ける必要を感じています。その中で最も多いのは、セキュリティインシデント対応計画（44%）、ハイブリッド環境でのベストプラクティスに関するサポート（50%）、マーケティング支援（44%）です。さらに、サービスポートフォリオの拡大（38%）、進化するサイバー脅威への対応（38%）、技術動向の把握（35%）などのサポートも必要とされています。

高度なソリューション: 「セキュリティ」は、MSP にとって必要なサービスの上位であり続けており、回答者の 92% がこれまで以上にセキュリティに注力すべきと答えています。その中でも大きいと考えられている分野は、ネットワークセキュリティ（38%）、エンドポイントセキュリティ（33%）、ネットワーク監視・管理（33%）です。

セキュリティメンテナンスの自動化: MSP の 97% が、セキュリティを原因とした困難に直面していると回答しています。最も一般的な問題が、セキュリティツールの自動化と統合の問題（42%）で、その次に、パッチの適用とセキュリティツールのアップデート（40％）が上がっています。

統合: MSP が頼るべきベンダは、顧客のビジネスを理解し、最新のテクノロジと、以前から使用しているソリューションの両方を統合できるベンダです。それこそが、製品を次から次へと切り替えることなく、真に時間を節約するサポートです。

フレキシブルな支払い: パートナーシップを組む場合、ビジネスの在り方、つまりどのようにエンドユーザから料金を受け取るかに合わせて、支払い方法を選択させてくれるベンダが必要です。

MSP 専用のパートナープログラム

MSP が求めるべきは、自社製品の中で MSP 専用のサービスを提供しているサイバーセキュリティベンダです。すなわち、MSP のビジネスモデルと収益源の仕組みを考慮し、消費、請求、およびインセンティブの面で、より柔軟なプログラムを提供してくれるベンダ、ということです。

WatchGuardONE のようなプログラムであれば、MSP の仕組みとビジネスモデルに基づいて課金方法を調整できます。このプログラムでは、社内チームによる技術的な知識・対応から、アカウントごとに割り当てられた専任のセールスやマーケティングの専門家までを、24 時間 365 日体制で提供しています。これは、多くのサービスプロバイダが、パートナーに提供したいと考えているサポートのニーズに応えるものです。これにより、パートナーがプランを共同で作成し、新しい機会を追求し、かつ最も重要なこととしては、顧客の満足を得ることができます。

包括的セキュリティプラットフォーム

最後に、MSP は、チームの負担を減らし、かつさらに多くのことを行えるような、包括的なセキュリティプラットフォームアプローチを模索する必要があります。Pulse の調査によると、MSP の 95% が、互いに紐付けされていないセキュリティツールを使用した場合、複雑さとコスト、脆弱性が増大し、対応も遅れ、顧客の信頼が低下すると考えています。今日の高いリスクと、変化するネットワーク構成の中においては、セキュリティインテリジェンスを統合し、拡張性のあるマネージドデプロイメントを可能にする、強固な基盤を持つセキュリティアプローチへと転換することが必要です。一例として、ウォッチガードの Unified Security Platform® フレームワークは、MSP の強化を中核に設計・開発された 4 つの製品ラインを組み込んでおり、マネージドサービススタックとシームレスに統合しています。

以上のような利点をセキュリティベンダから享受することは、御社のビジネスの収益にプラスの影響を与え、迅速かつ効率的な成長を可能にします。MSP は、サイバーセキュリティベンダを活用しましょう。それは、新しいサイバーセキュリティ機能を備えた幅広いポートフォリオを通じて、サービスを次のレベルに引き上げながら、ビジネスを拡大するために必要なサポートであると言えます。

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