2018/11/20

クラウドベースの多要素認証が VAR や MSSP に最適である理由

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2018 年 11 月 20 日 編集部記事

パスワードだけに頼るセキュリティの弱点を企業や顧客が認識するようになったことで、MFA(多要素認証)テクノロジ市場が着実に成長を遂げています。このテクノロジには、かつては高いコスト効果を求める中堅企業やソリューションプロバイダにとっては導入コストが高く、管理が面倒であるという問題がありましたが、クラウド管理による新たな MFA ソリューションによって、そのような現状が変わりつつあります。ウォッチガードのプロダクトマネジメント担当ダイレクタである Himanshu Verma が Channel Vision Magazine の最近の寄稿記事で、クラウドベースの MFA が顧客のニーズを解決する最適なソリューションであり、VAR や MSSP にとっては、使いやすさとスケーラビリティを兼ね備えたサービスを提供することで利益率の向上が期待できる理由を説明しています。

クラウドベースの MFA には、ハッカーが悪用する最も一般的なセキュリティ脆弱性であるパスワードの問題が解消されるという、明白な利点があります。最新の Verizon のデータ漏洩 / 侵害調査報告書によれば、データ漏洩の被害者の 58% が中小規模企業であり、データ漏洩の最大の原因がパスワードの盗難や不適切な取り扱いであることがわかっています。しかしながら、クラウドベースの MFA の VAR や MSSP にとっての最大の利点は、管理コストが低く、複雑さが緩和される点にあります。Himanshu の記事は、その理由を次のように説明しています。

ほとんどのクラウドベースの MFA ソリューションには、導入、管理、レポートのためのインフラストラクチャへの先行投資がほとんど、あるいはまったく必要ありません。そのため、スケーラブルで常時稼働のソリューションを提供しつつ、サービスのパフォーマンス向上も達成されます。クラウドベースの MFA を採用することで、管理プロセスが合理化され、セキュリティ担当者がいないエンドユーザであっても、ソリューションプロバイダの支援を常に受けることなく、自社のソリューションを管理できます。クラウドベースの MFA によって、かつては高価なハードウェアなしでは極めて複雑であったサービスが簡素化されるため、VAR や MSSP が担当者を増員したり予算を増額したりすることなく、テクニカルサポートやヘルプデスクのサポートを提供できます。

クラウドベースの MFA にはこれ以外にも、優れたエンドユーザエクスペリエンス、スケーラビリティ、さらには、アドオンやアップセルが容易であることに起因するビジネスチャンスの創出といった、ソリューションプロバイダにとって魅力的な利点が数多くあります。Himanshu の Channel Vision Magazine の記事(英文)で、これらの利点の詳細をご確認ください。

パスワードセキュリティの強化と利用しやすい MFA に対する中堅規模企業のニーズに応えるため、ウォッチガードは最近、中規模企業や分散型企業、さらには、それらの企業にサービスを提供する VAR や MSSP のニーズを考慮してゼロから設計された、クラウドベースの MFA ソリューション、AuthPoint を発表しました。AuthPoint の詳細については、Secplicity のこちらの記事、またはホワイトペーパーのページにある「MFA によるネットワーク資産の保護」を参照してください。