2017/06/23

WannaCry が世界中に拡大し、オーストラリアでは交通監視カメラが感染

ハッカー サイバー 攻撃 Haker Cyber Attack
2017 年 6 月 23 日 編集部記事

WannaCry ウイルスが世界中に拡大し、先日は狭山市のホンダの工場で、昨日はオーストラリアの交通監視カメラを制御する会社のネットワークで、感染が確認されました。オーストラリアでは、メルボルン中心部に設置されている 50 台以上の交通監視カメラがウイルスに感染していることがわかりました。

BBC の最近の記事によると、 保守担当者が感染したハードウェアを USB コンセントに差し込んだのが 6 月 6 日で、1 週間後に、カメラが再起動する回数がいつもより多いことに警察が気付きました。警察の調査によって、デバイスとネットワークに WannaCry ウイルスが見つかりました。ビクトリア州警察は特別措置として、この期間中に感染していたカメラに録画されていた 590 件の交通違反をすべて取り消すことにしました。

ロス・ギュンター副長官は、「市民に監視システムを 100% 信頼してもらうことが重要であるため、罰金を取り消すことにした」と述べました。

ご存知のように、非常に悪質なランサムウェア亜種である WannaCry(WCry 2.0、WanaCrypt0r、WannaCrypt とも呼ばれます)の世界規模の感染が始まったのは 2017 年 5 月 12 日で、数時間以内に、英国の病院、スペインの通信事業者、ロシアの省庁を始めとして、90 カ国以上で 75,000 件以上の感染が報告されました。

BBCSC MagazineThe Guardian の記事全文(いずれも英文)で詳細をご確認ください。また、ウォッチガードの CTO、Corey Nachreiner による WannaCry の解説は、ここからご覧いただけます。