マネージドサービスへの移行で再編成されるセキュリティ市場
情報セキュリティは、現存する数多くの業界の中でも最も不安定で予測不可能な分野の 1 つであり、これは決して大げさな表現ではありません。新しい高度な脅威が連日発生しており、2018 年前半だけで、1,000 件に満たない漏洩事件によって 45 億件を超えるデータレコードが流出しました。たった一度のデータ漏えいで企業が廃業に追い込まれる可能性もあります。そのため、セキュリティの専門知識やリソースが十分ではない組織は、サイバー攻撃への対策に、信頼できる MSP(マネージドセキュリティプロバイダ)を積極的に活用するようになりました。
このような変化に伴い、市場も進化しています。セキュリティ関連の製品とサービスが急速に変化し、マネージドサービスモデルに合わせて設計された新しい機能が次々と登場しています。ウォッチガードのプロダクトマネジメント担当ディレクタである Himanshu Verma が Channel Futures に寄稿した最近の記事で、マネージドサービスモデルによってセキュリティ業界が変化し続ける現状で、すべてのチャネル組織が留意すべき 4 つの重要なトレンドを考察しています。コラムの一部を抜粋して以下にご紹介します。
「セキュリティサービスの自動化と相関付け – サービスプロバイダが複数のベンダのツールに投資するようになったことから、時間やコストの要件によって、自動化に対するニーズが高まり、マネージドセキュリティの展開における主要要件となっています。セキュリティインシデント/イベント監視ツールは、その良い例です。これらのツールは古くから、顧客の IT インフラストラクチャに関する情報を入手し、可視化する目的で MSP に利用されてきましたが、その可視性をアクションに置き換える仕事は、MSP ではなく、サービスデスクでチケットを処理する担当者やインシデントレスポンスの担当者に任されていました。ところが最近では、これらの可視化ツールに、セキュリティオーケストレーションサービスだけでなく、自動インシデントレスポンス機能も統合あるいは内蔵されるようになりました。これらの要件によって、チャネルパートナーが自動修復・レスポンス機能を脅威の防止・検知サービスと緊密に連携させ、より広範なセキュリティ市場のニーズに対応することが求められるようになっています。自動化の機能はもちろん、機械学習、人工知能、コミュニティ脅威インテリジェンスによる相関付けや計算処理の最新技術を活用したセキュリティ製品は、この市場においても間違いなく、大きな差別化要素を持つようになっています。」
マネージドサービスへの移行に伴うセキュリティ市場への変化の詳細については、Channel Futures の記事全文を参照してください。セキュリティチャネルに関する最新のインサイトと 2019 年にマネージドセキュリティサービスを成功させるための重要なヒントについては、Secplicity のこちらの記事を参照してください。