企業にファイアウォールが必要な 6 つの理由
2023 年 10 月 25 日 Kirk Jensen 著
ネットワーク境界の拡大は避けられない問題です。企業ネットワークへの攻撃は、ウイルス、バックドア攻撃、サービス拒否(DoS)攻撃、マクロの利用、リモートログイン、フィッシングメール、ソーシャルエンジニアリング、スパムなど、さまざまな形式で行われます。このように進化する脅威の中で、ファイアウォールは、ネットワークとデバイスを保護するために重要な働きをし続けています。
ファイアウォールとは何か、企業をどのように保護しているのか
ファイアウォールは、内部ネットワークと外部ネットワークの間を保護するバリアとなるネットワークセキュリティデバイスを指します。その主な目的は、あらかじめ定義されたセキュリティルールセットに基づいて、送受信されるネットワークトラフィックを制御、監視、フィルタリングすることです。これらのルールに基いてデータパケットを検査し、許可すべきかブロックすべきかを判断します。ファイアウォールは、さまざまな意味で企業ネットワークのセキュリティに重要な役割を果たします。
1.トラフィック管理
不正なインバウンドおよびアウトバウンド接続をフィルタリングおよびブロックすることで、ネットワークトラフィックの流れを制御します。これにより、機密情報やリソースへの不正アクセスを防止します。
2.アクセス管理
特定のルールを設定し、ユーザの役割や権限に基づいて特定のアプリケーション、サービス、ポートへのアクセスを制限します。これにより、権限を付与された個人のみが社内ネットワーク内の重要なリソースにアクセスできるようになります。
3.ネットワークのセグメンテーション
ネットワークをセグメント化し、個別のセグメントまたはサブネットに分割することができます。これにより、異なる部門、ネットワークサービス、ユーザグループを隔離し、セキュリティのレイヤーを追加することができます。このため、1 つのセグメントが侵害されても、ファイアウォールによって攻撃者が他のセグメントに移動するのを防ぐことができます。
4.侵入を防ぐ
ファイアウォールには、悪意のあるネットワークアクティビティをリアルタイムで検出してブロックする侵入防御システム(IPS)を組み込むことが可能です。このシステムは、ネットワークトラフィックを監視し、事前に定義されたルールまたは行動分析技術を適用して、潜在的な脅威を特定し、軽減します。
5.仮想プライベートネットワーク(VPN)
多くのファイアウォールは VPN 機能をサポートしており、リモートの従業員や支社が、暗号化された接続で安全に企業ネットワークにアクセスできるようになっています。複数の拠点間で送信される、機密データの保護に役立ちます。
6.ログ収集と監査
ファイアウォールは多くの場合、ネットワークトラフィックのログを記録しており、これは潜在的なセキュリティインシデントの監視や検出に役立ちます。これらのログを分析することで、パターンを特定し、不審なアクティビティを追跡し、セキュリティ侵害を調査することができます。
セキュリティ脅威のやまぬ進化に対応するためにも、ファイアウォールは定期的に更新・設定し、かつシステムを他のソリューションで補完する必要があります。そこでネットワークの脅威の多様な形式に対応するためには、脅威可視化ツール(エンドポイントセキュリティソリューションなど)に支えられた、エンタープライズグレードのファイアウォールが不可欠です。統合型セキュリティを単一のプラットフォーム上で展開することで、運用効率を確保しながら、より高いスケーラビリティとスピードでサービスを提供することが可能になります。これは、ソリューションを完全に統合するにあたって最善の方法であると言えます。
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