MSP はいかに将来の収益性を確保するか
2022 年 6 月 24 日 Diana Harter 著
Pulse 社の調査によると、MSP の 50% 以上が、収益性向上の戦略としてベンダ統合を利用すると答えています。「将来の収益性」というのはまさに、すべてのテクノロジーリーダーが念頭に置いていることでしょう。
では収益性を向上するには、どのような戦術がベストなのでしょうか? ウォッチガードは今年初め、2022 年における MSP の 収益性向上の計画について調査を実施しました。
その結果 100 件以上の回答がありました。その内訳は、ベンダの統合(52%)、プロセスの自動化(44%)、MDR やその他の高度なセキュリティの追加(32%)、製品群の拡大(32%)、競合他社との差別化(22%)、SOC や NOC を除くアウトソーシング戦略(18%)、クラウドへの移行推進(16%)、レピュテーション構築への注力(15%)、MSP 指標の再定義(2%)となっています。
ベンダの統合と並行して、MSP はプロセスの自動化、MDR やその他の高度なセキュリティの追加、製品群の拡大を、収益性向上のために活用することを検討しています。これらの戦術はベンダの統合を補完するものであり、ベンダに期待するものが変化していることを示しています。
ベンダの評価。現在の MSP は、将来的な収益性の向上に貢献しますか?
ベンダの一本化で、将来の事業費全体を削減する
Gartner 社は、3 年後には MSP と MSSP の 70% が、サイバーセキュリティのニーズに応じて、取引しているベンダを統合し、単一のベンダに移行すると予測しています。
単一のベンダに移行することで、MSP はビジネスコスト全体を大幅に削減できます。まず、支払うべきベンダの請求書が 1 つになることで、社内のオペレーションコストを即座に削減できます。さらに、ベンダとの関係が強化されるため、交渉を有利に進めることができ、ボリュームプライシングが可能になります。さらに製品の統合が進めば、購入する必要があるコネクタの数も減ります。
自社の MSP に適したベンダの評価方法
ベンダの評価を適切に行うには、現在、および将来の顧客の要求に対して、どのようなサイバーセキュリティサービスおよび製品が重要であるかを評価します。ベンダ評価の中に、自動化と高度なセキュリティという要素を含めることで、将来のサイバー攻撃からビジネスを保護し、業務効率を上げられます。
つまり、すべてのサイバーセキュリティ製品とサービスを単一のプラットフォームで提供しているベンダを利用すれば、ビジネスコストを削減できます。担当者は、監視用のプラットフォームを 1 つ習得するだけで済みます。問題が発生したときに相談するベンダも 1 社だけです。もちろん、データを安全に保管するための管理環境も、より充実します。
1 つのベンダ、1 つのプラットフォーム。これがこれからのサイバーセキュリティの方向性であることが、2 つの研究で明らかになりました。MSP がベンダを選択する際にどのような点を考慮すべきかについて考察した資料として、Gartner 社の Predicts 2022 レポートを参照してください(無料)。
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