2017/03/20

Firebox Cloud:中小規模企業向けパブリッククラウドセキュリティ

Firebox Cloud AWS
2017 年 3 月 20 日 編集部記事

大企業だけがクラウドを使う時代ではなくなり、大小さまざまな規模の企業が、設備投資を削減し、柔軟性、スケーラビリティ、信頼性の向上といったクラウドのメリットを活用する目的で、クラウド環境へと移行するようになりました。RightScale の 2016 年版「State of the Cloud(クラウドの現状)」レポートによると、中小規模企業の 71% がパブリッククラウド環境で 1 つ以上のアプリケーションを運用しています。しかしながら、オンプレミスのデータセンタの外部にインフラストラクチャを移動することで、セキュリティ環境が変化し、会社の資産を保護するための追加セキュリティソリューションが必要になります。

ウォッチガードの Corey Nachreiner が年初に、「今年は公開されている IaaS が攻撃に利用されるようになり、攻撃のネットワーク構築の強力なプラットフォームとなる」と予測しました。ユーザを保護する包括的なセキュリティがクラウドプロバイダによって提供されていると誤解されがちですが、実際には、クラウドプロバイダのほとんどが、セキュリティの責任を「共有する」モデルを採用しており、プロバイダ自身のエンドポイントのセキュリティを管理し、保存データを暗号化し、顧客の仮想ネットワークとアプリケーションを分離するという方法でクラウド環境を運用しています。したがって、ユーザのコンテンツ、プラットフォーム、アプリケーション、およびネットワークに対するセキュリティは、ユーザに委ねられているのです。以上の理由から、Nachreiner はクラウドユーザに対し、自社のオンプレミスのセキュリティをクラウドにも適用することを推奨しています。

ウォッチガードは本日、これらの問題の解決に役立つ、WatchGuard Firebox Cloud を発表しました。Firebox Cloud は、ウォッチガードの Firebox UTM アプライアンスによる保護をパブリッククラウド環境で可能にする、初のサービスです。

  • AWS の最適化。Firebox Cloud は、AWS 環境での実行を考慮して設計され、チューニングされています。
  • VPC(仮想プライベートクラウド)の UTM 保護。Firebox Cloud を使用すると、ウォッチガードのあらゆる UTM サービスを活用して、AWS セキュリティグループによって提供されるシンプルなポートスキャンとアクセス制御のセキュリティを強化できます。
  • WatchGuard Dimension のサポート。Firebox Cloud では、Web ベースの監視・管理ツールである、WatchGuard Dimension が提供されています。この同じツールを利用して、オンプレミスとクラウドの両方の Firebox を管理できます。

WatchGuard Firebox Cloud ページ(英文)で、Firebox Cloud の詳細をご確認ください。