顔認識を利用した商品購入
2019 年 8 月 23 日 Trevor Collins 著
中国では自分の顔さえあれば飲み物を買えるようになったようです。ただし、利用できるのは一部の人だけのようです。
Chinese face recognition vending machine. No cash, card, or phone needed. pic.twitter.com/tDN0pMitA4
— Matthew Brennan (@mbrennanchina) 2019年8月21日
顔認識ソフトウェアを複数の国籍に正確に実装するのは難しいため、プログラマがこれをブロックしているものと考えられます。さらに奇妙なことに、ある女性が顔認識を使ってトイレットペーパーを取り出しているビデオも見つかりました。
Non-Chinese are completely blocked from using China's new facial recognition payment systems (see video)
Error message Z6100: This account's real-name verification is linked to a non-mainland China ID pic.twitter.com/SBJItKBWPL
— Matthew Brennan (@mbrennanchina) 2019年7月30日
Twitter に最近、自動販売機に女性が近づき、カメラの前に立って画面のボタンを押すビデオが投稿されました。間もなく画面の表示が変わり、彼女は取り出し口から飲み物を取り出します。一連の動作で、カード、電話、PIN などの認証方法を彼女は使っていません。中国以外でアカウントを作成したユーザは、このビデオに撮影されていた機能を使えません。
これは誰でも簡単に利用できるものではなく、最高精度の顔認識ソフトウェアであっても失敗することはあります。Amazon の顔認識ツール Rekognition では、ビルへの入館などの一般立入禁止エリアに対して 99% の精度設定を推奨しています。そのような精度であっても、ほとんどの場合はおそらく十分ではありません。高い値にすると、許可された人でも失敗する可能性が高くなるため、このような値を推奨しているものと思われます。
顔認識を悪用するには、顔認識プログラムによって顔の動きが検証されるという前提で、その人の写真をキャプチャし、動きのある顔を何時間もかけて作成することになるでしょう。利益を手に入れる目的で顔認識システムを悪用しようとする場合、おそらくは、大した利益を得られない自動販売機を標的にすることはありませんが、顔認識ソフトウェアは、今のような低額商品の購入だけに使われるものではありません。
認証としての顔認識は今後も引き続き利用され、今以上に多くの認証プログラムで利用されるようになるでしょう。しかしながら、精度が今より大きく向上し、偽の顔を確実に検出できるようになるまで、顔認識を利用するのであれば、他の認証要素と組み合わせて使用することをお勧めします。