世界を旅する Mac とEvil Twin アクセスポイントについて学ぶ
日記さん
今は朝の 7 時。昨夜は長旅の疲れもあって、赤ん坊のようにぐっすりと寝てしまいました。充電も 100% 完了し、準備万端で、いつでも 2 階建てバスに乗り込めそうです。生まれた時からずっと、この日が来るのを心待ちにしてきたのです。ところで、イギリス名物のロンドンバスは、最初から赤かったわけではありません。1907 年までは路線ごとに違う色のバスが走っていたそうですが、この事実を知っている人は、ほとんどいないでしょうね。
私の持ち主も目を覚まし、出かける準備を始め、靴下を履きました。もう少し時間がかかりそうなので、彼の準備が終わるのを待つ間、無線セキュリティに関する面白い事実を紹介したいと思います。
- 94% の旅行者が、宿泊施設を選ぶ際に最も重視する設備として、Wi-Fi を挙げているそうです。75% の人が、Wi-Fi なしの 1 週間はコーヒーを飲めない 1 週間よりも耐え難いと考えているそうですが、私の持ち主も、おそらくその 1 人だと思います
- Wi-Fi がない時代の人たちはどうやって生きていたのでしょうか。802.11 規格は IEEE によって 1997 年に批准され、この規格の製品が一般公開されたのは 1999 年です。そして、それ以降、802.11 規格に基づいて、何十億台もの Wi-Fi 対応デバイスが作成されました
おっと! 話に夢中になっている間に、目的地に着いたらしく、持ち主がすぐさま、ロンドンで最高のコーヒーショップの 1 つとされる AMT Coffee で無線ネットワークに接続しようとしています。正に、これまでに学んできた教訓が生かされる一瞬です。彼は、濃いエスプレッソを一口すすると、いつものように、メールをチェックし、CNN のニュースを読みました。そして、ルーチンワークが終わった彼は、事もあろうに「www.bankofamer…」と入力し始めました。初めて訪れるコーヒーショップのオープンネットワークでオンラインバンキングを始めるなんて、彼は正気でしょうか。絶対にしてはいけないことなのに、覚えていないのでしょうか。データ泥棒はどこにでもいるし、その証拠に、Wi-Fi Ninja が見つかりました。つまり、彼が接続しているのは、本物ではない、偽のアクセスポイント(AP)なのです。何ということでしょう!
本物の AP の Wi-Fi ネットワーク名と一意のハードウェアアドレスを偽装する悪魔の双子のアクセスポイントに接続してしまうと、銀行の口座情報のような極めて機密度の高い情報が含まれている可能性のある個人文書が、ネットワーク経由で送信されるデータを傍受しようとするサイバー犯罪者の手に渡ってしまう恐れがあります。
幸いにも、待ち合わせをしていた相手が現れたため、私の持ち主はそのような被害に遭わずにすみました。明日は、次の目的地であるスペインへと移動します。「A Field Guide to Secure Wi-Fi–Observations From Your Laptop eBook」をダウンロードして、まだまだ続く旅にお付き合いください。
それではまた今度
Mac