サイバー脅威とビジネス機会:チャネルパートナーが成長するために知っておくべきこと
2023 年 6 月 13 日 Sakshi Mathur 著
サイバーセキュリティの状況は常に進化しています。チャネルパートナーは顧客を守り、ビジネスを成長させるために、いつでも先手を打つ必要があります。Canalys 社の発表によると、2023 年の世界のサイバーセキュリティ市場は、13% の成長が見込まれています。これはチャネルパートナーにとっては大きな成長機会です。
今年、チャネルパートナーのビジネスに影響を与える可能性がある主な脅威と機会
1. マネージドセキュリティプロバイダ(MSP)の需要の増加
Canalys 社の推計によると、サイバーセキュリティマネージドサービスの需要は 2023 年に 16% 増の 702 億米ドルに達する見通しです。エンドカスタマーの IT 環境が複雑化し、社内で専門スキルを持つ人材を確保することが難しくなっているため、企業はサイバーセキュリティのニーズをアウトソースする方法を模索しており、MSP の人気が高まっています。マネージドセキュリティサービスを提供するチャネルパートナーは、この成長市場に参入し、サービスからの継続的な収益を得て、顧客とのより深い関係を築くことができます。Canalys 社によると、サイバーセキュリティ関連のサービス総額は 2023 年に 14% 成長すると見られています。
2. プラットフォームの統合:
複数のベンダのソリューションを利用していると、パートナーにとっては管理コスト増と非効率を招きます。その結果、セキュリティギャップや脆弱性が生じる可能性があります。企業は、リスク態勢の改善、煩雑性の軽減、効率性の向上を目指して、セキュリティベンダの統合を進める傾向にあります。プラットフォームを統合することで、企業はビジネス全体のセキュリティを効率的に管理できるようになります。Gartner® のレポート* によると、「セキュリティベンダの統合を進めている企業は全体の 75% で、2020 年にはこの割合は 29% に過ぎなかった」といのことです。チャネルパートナーは、ガイダンスと専門知識を提供することで、このプロセスを支援することができます。
3. 人工知能(AI)の台頭:
生成型 AI の台頭は、サイバー脅威の深刻性、煩雑性について、深刻な懸念を引き起こしています。攻撃者が AI を武器にサイバー攻撃を高度化する一方で、テクノロジベンダは AI を利用してタスクを自動化し、脅威を検知し、インシデントに対応するようになるでしょう。チャネルパートナーは、組織が AI を活用したソリューションを導入し、セキュリティ態勢を改善することを支援できます。
4. XDR がマネージドサイバーセキュリティの成果を向上させる:
XDR は、スタック内のさまざまなテクノロジからのデータフィードを単一のプラットフォームに統合する強力なツールです。これにより、セキュリティチームは、通常であれば検出されないような脅威をより迅速かつ効果的に検出することができます。Gartner® のレポート*によると、
「2023 年末までに、80% 以上の組織が XDR を導入し、70% 近くがセキュア・アクセス・サービス・エッジ(SASE)を導入する予定である」
「2023 年末までに、80% 以上の組織が XDR を導入し、70% 近くがセキュア・アクセス・サービス・エッジ(SASE)を導入する予定である」
といいます。企業が XDR を導入するメリットは以下の通りです:
- XDR は、エンドポイント、ネットワーク、電子メールなど、さまざまなソースからデータを収集・可視化することで、攻撃のライフサイクル全体を一元的に把握し、脅威の可視性を向上させる。
- 脅威データを単一のインターフェイスに統合し、平均応答時間(MTTR)を短縮することで、検知の精度を向上させ、検知を迅速化する。
- チャネルパートナーが XDR ソリューションを顧客に売り込むことで、新たな収益機会を生み出すことができる。
- チャネルパートナー側は、XDR を利用することで、自社のセキュリティサービスを向上させ、顧客に必要な脅威対策を提供することができます。
5. セキュリティ意識向上トレーニングの必要性
従業員はしばしば標的となり、組織のセキュリティ防御の最も弱いリンクでもあります。Gartner® のレポート** によると、
「サイバーセキュリティリーダーの 60% 近くが、意識向上のための人員配置には変化を加えない予定であり、今後 18 ヶ月間で、意識向上のための支出を大幅に増やす予定のリーダーの割合はわずか 10%」
です。チャネルパートナーとしては、組織が従業員に対してサイバーセキュリティの脅威と自衛の方法について教育を行う際に支援ができます。
サイバーセキュリティチャネルの環境は急速に変化していますが、市場を形成する主なトレンドと要因を理解することで、チャネルパートナーは今後数年間で成功するための戦略を立てることが可能です。
ウォッチガードが提供するチャネルパートナーへの支援
WatchGuard Unified Security Platform アーキテクチャは、チャネルパートナーのセキュリティの最新化と拡張を支援するための、単一でパワフル、かつ拡張性のあるプラットフォームです。ThreatSync は、WatchGuard Unified Security Platform アーキテクチャ全体から関連する脅威データを自動的に相関させることで、セキュリティチーム全体の時間を節約し、検知を迅速化し、精度を高めます。
ウォッチガードは、Frost & Sullivan 社による調査で、お客さまとチャネルパートナーから非常に高い Net Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア)を獲得しました。これは、当社の優れたパートナー戦略と、サイバーセキュリティの中でも最も関連性の高い課題に取り組む当社のコミットメントを証明するものです。実際に、ウォッチガードのリセラーの 3 分の 2 が、ウォッチガードを他者に薦める可能性が非常に高いと回答しています。
* Gartner, Top Trends in Cybersecurity — Survey Analysis: Cybersecurity Platform Consolidation、 2023 年 2 月 22 日公開、Analysts Dionisio Zumerle, John Watts 著
**Gartner, Security Awareness Efforts Fall Short! Now What? (Survey Results Analysis) 2023 年 2 月 21 日公開、William Candrick, Richard Addiscott, Andrew Walls, Alex Michaels 著
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