サイバーセキュリティにおけるマネージドサービスが普及、MSP には統一されたプラットフォームが不可欠
2023 年 3 月 28 日 Sakshi Mathur 著
サイバーセキュリティ業界においては、脅威の状況が年々複雑化しています。そのため、恒常的な適応と改革を余儀なくされています。その際に従業員の人数不足、スキルの不足は、企業の安全を確保する上で大きな障壁となります。また、実力のあるサイバーセキュリティパートナーの不足とリモートワークへの移行も、同じように障壁となっています。企業は、このような課題への対処として、MSP に注目し始めています。
MSP の役割は次第に拡大しており、53% の企業が、セキュリティベンダに今以上の役割を担ってもらうことを希望しています。Frost & Sullivan 社(F&S)の最新のレポートによると、2021 年から 2024 年にかけての MSP の予想収益成長率は 29% という驚くべき数字を示しています。
アメリカ大陸から日本、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの APAC 地域、また企業のセキュリティ成熟がやや遅れている中南米まで、あらゆる市場で高い収益成長が見込まれると予測しています。
北米(30%増)、北欧(29%増)、中欧(25%増)、南欧(26%増)など、セキュリティ成熟度が高くテクノロジの導入率が高い地域でも、同様に高い数値を示しています。
このような市場の成長の直接の要因は、世界中でデジタル化が進展したことです。新型コロナウイルスの大流行により世界でデジタル化が加速しました。そのためサイバー攻撃の対象領域が拡大した企業が大多数であり、IT サービスプロバイダやセキュリティベンダとの連携を通じて、エンドポイントから新しいクラウド環境に至るまで、すべてを保護する必要が生じています。
このレポートによると、1 つの企業で利用されているセキュリティ製品の平均数は、11 種類とのことです。ハイブリッドセキュリティ戦略を採用し、幅広いポートフォリオを持つセキュリティベンダと提携することの重要性が浮き彫りになっています。
MSP が、セキュリティソリューション統合のニーズに応えるために
セキュリティソリューション統合のニーズに応えるため、セキュリティベンダは、多様なユースケースに対応できるマネージドソリューションの数を増やし、ポートフォリオの幅を広げています。MSP とチャネルパートナーは、ファイアウォール、脆弱性管理、侵入テストなどの既存のマネージドサービスに加えて、侵入・攻撃シミュレーション、SIEM、IoT/OT セキュリティ、MDR などの新しいサービスを提供する必要について、今一度検討しなくてはなりません。複数のベンダが専門的なソリューションを提供するのではなく、緊密に統合されたソリューションポートフォリオを提供するセキュリティベンダと提携することで、MSP はより効率的に拡張を行うことが可能です。
その点で、ウォッチガードの統合セキュリティプラットフォームは、MSPパートナーとその顧客のために最適な選択肢となり、不完全な製品連携や複数のセキュリティベンダーをコントロールしなければならない手間から、完全な開放をもたらします。
詳しくは「パートナーのためのONE」をご覧ください。
また MSP にとっては、特に中堅・中小企業を相手にする場合は、柔軟な価格設定モデルが欠かせません。成長の最中にある企業がクラウドに移行し、ネットワークをデジタル化する際には、成長の段階に応じて適切な支払い額となるようにすることが極めて重要です。
Frost & Sullivan 社によるホワイトペーパー(英語)はこちらをご覧ください。