2018/11/26
2019 年セキュリティ予測 – 国家規模の「Fire Sale」攻撃が開始する
映画「ダイ・ハード」シリーズ 4 作目に登場したフィクションの「Fire Sale」攻撃は、米国の交通システム、金融システム、公共施設、通信インフラを標的にする同時多発サイバー攻撃でした。彼らは、この攻撃で引き起こされた恐怖や混乱に乗じて、いかなる痕跡も残すことなく、大金をせしめて姿を消すことに成功しました。2019 年には、映画の中の架空の物語だったこの攻撃が現実化することになるでしょう。
2000 年代後半にはこのような攻撃は非現実的であったかもしれませんが、最近の多くのサイバーセキュリティ関連の事件は、国家やテロリストによってこのような攻撃の手段がすでに開発されていることを示唆しています。サイバー犯罪者や国家が大規模 DDoS(分散型サービス拒否)攻撃を開始することで、国全体のインフラを停止に追い込み、通信システムを確実に妨害できることがわかっています。米国政府は、外国人犯罪者が公共施設やエネルギーシステムを狙い、入念な調査を既に進めていると主張しています。SWIFTなどの金融システムを標的とする国家規模の攻撃で何百万件もの情報が盗まれた例も報告されています。国家規模の攻撃では、偽ニュースを一般ユーザに広める目的で、ソーシャルメディアやその他のコミュニケーションシステムも使われています。
これらの攻撃は、いずれもすでに実行可能なものであり、どこかの国が大規模攻撃の隠れ蓑として多くの攻撃を同時に仕掛けるようになるのも、時間の問題でしょう。
2019 年に新たに登場するこれ以外の脅威やセキュリティ動向を今すぐ知りたい方は、ウォッチガードの 2019 年セキュリティ予測の特設ページをご覧ください。
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