リモート環境での高速セットアップ
2015年11月30日 Brendan Patterson 著
先日、ある空港でサンドイッチを買おうとしたところ、レジカウンターの後ろに置かれたウォッチガードのお馴染みの赤いアプライアンスが目に入り、思わずニヤリとしてしまいました。PCI-DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)などの世界標準の法規制によって、ショッピングモールの売店、小規模のホテル、レストランチェーンなどの最小規模の店舗にもセキュリティアプライアンスが必要とされるようになりました。また、米国の医療保険に関する法規制である HIPAA や EU のデータプライバシー指針などの医療分野における個人情報保護規制によって、セキュリティに対するニーズも高まりました。ウォッチガードの赤いアプライアンスがある場所は、クレジットカードの情報が安全に処理されている場所でもあるのです。
歯科医や診療所などでも、ウォッチガードのアプライアンスが利用されるようになりました。業界によって環境は異なるものの、このような場所に共通するのは、専任の IT スタッフが現場にいないという点です。セキュリティやネットワークの構成は、MSSP(Managed Security Service Provider)、あるいは、複数の拠点がある会社、医療機関、または販売チェーンの場合であれば本部の IT 担当者から提供されます。
ウォッチガードの使命は、導入と管理が容易で、あらゆる規模の会社にご利用いただけるソリューションを提供することです。上記のような環境でこの目標を達成するには、特に、数百の拠点を抱える会社であっても、技術者を常に派遣することなく安全にセットアップできるソリューションを提供する必要があります。ウォッチガードの UTM 製品はすべて、独自の RapidDeploy 機能を搭載しているため、中央の IT チームが用意した構成済みアプライアンスを、技術者不在のリモートサイトに迅速にインストールできます。
これらの環境では、どのような課題に直面するのでしょうか? 新しいアプライアンスのリモートサイトへのインストールでは、IT 機器を誰かが開梱してセットアップする必要がありますが、多くの場合、技術的な知識のない、店舗の責任者や従業員が実施することになります。家庭でコンピュータを使うことはあっても、職場のコンピュータを管理するほどの技術的な知識はおそらくありません。自分のラップトップの起動、インターネットの閲覧、Netflix の視聴、Microsoft Word の使用などの方法は知っていても、それ以上の IT の知識はそれほどないはずです。そのため、いかにわかりやすく書かれた手順や指示であっても、ほとんど外国語を読むようなものでしょう。
Rapid Deploy を利用すれば、リモートサイトで必要なのは、Firebox の電源を差し込んで、インターネットケーブルを接続する作業だけです。これだけで、接続が確立されて、正しい構成ファイルがウォッチガードのクラウドまたは中央の管理サーバーから取得されます。これは、DHCP ではなく、固定で IP アドレスが割り当てられている環境でも動作します。 また、NAT が実装され、サードパーティのデバイス経由で会社の管理サーバーに接続する必要がある環境であっても動作します。ショッピングモール、空港、医療機関の現場では、このような環境も少なくありません。
皆様も、このような課題に直面されていませんか? ウォッチガードのアプライアンスのさらに多くのメリットを、こちらでご確認ください。