2017/06/01

バイク集団によるハッキングを使った 150 台のジープ・ラングラーの窃盗事件

2017 年 6 月 1 日 編集部記事

モンゴルズ、バンディドス、アウトローズ、ヘルズ・エンジェルス… 悪名高いこれらのバイク犯罪集団のリストに、「フーリガンズ」と呼ばれる新たなメンバーが加わりました。メキシコのティファナを拠点とするこのバイク集団による車の窃盗では、「スリムジム」と呼ばれる道具で鍵をこじ開ける伝統的な手口だけでなく、技術的で高度な方法が使われていました。SC Magazine の最近の記事は、フーリガンズがハッキングを使って盗んだのは 150 台のジープ・ラングラーだったと伝えています。

米国司法省のプレスリリースによると、フーリガンズは、標的にしたジープの VIN(車両識別番号)を調べて、登録された鍵データベースにアクセスしてコードを取得し、その車のコンピュータシステムにリンクされた、プログラミングされたコンピュータチップを使って、新しい鍵を作成していました。この方法を使ったことで、彼らは、ジープの警報を無効にし、周囲に気づかれることなく車を持ち去って、国外に輸送することができました。

当初は、手掛かりを得られないままに警察の捜査が進められていましたが、監視カメラに「3 人の男が鍵と携帯電子機器を使って車を盗む」映像が残っていたことで、詳細解明につながるデジタルペーパーが見つかり、事件が解決しました。

この事件からもわかるように、最近は、サイバー犯罪が日常化し、また、ハッキング技術を誰でもすぐに習得できる時代になりました。SC Magazine の記事全文(英文)でこの事件の詳細をご確認いただき、車のハッキングに関する詳細については、ウォッチガードの CTO、Corey Nachreiner によるこちらの記事をお読みください。