明日の夜、「ミスター・ロボット」のシーズン 3 が USA Network でいよいよ始まります。セキュリティ業界にも多くのファンを持ち、エミー賞を受賞したサイバースリラーの待望の新シーズン開始と共に、ウォッチガードの CTO、Corey Nachreiner による、このドラマに登場するハッキングシーンの解説記事「Mr. Robot Rewind」の連載が GeekWire で再開します。

シーズン 3 の開始に先駆け、Corey は、「ミスター・ロボット」のシーズン 3 に関するいくつかの予想をまとめた記事を GeekWire に寄稿しました。記事の一部を抜粋して以下にご紹介します。

シーズン 2 の復習：f・ソサイエティの「ステージ 1」攻撃で、米国経済は崩壊しました

シーズン 1 の最終回までに、エリオット、f・ソサイエティ、ダーク・アーミーは、E コープの財務記録（ローンやクレジットの情報）とそのバックアップのデジタルコピーの消去に成功しました。シーズン 2 では、この「5/9」の後の世界が描かれています。クレジット情報がなくなったことでクレジットカードや ATM はほとんど使えなくなりました。現金は万能ですが、E コープの実験的な仮想通貨である E コインも使われています。この経済崩壊の影響が他の多くのシステムに波及し、街中にゴミがあふれ、抗議活動があちこちで勃発し、国全体が戒厳令下のような状態です。

シーズン 3 の予想：E コープの暗号化されたデータは復元されるでしょう

Mr. Robot Rewind の連載記事を最初からご覧いただいている方であれば、f・ソサイエティが E コープの全データを完全に消去する代わりに暗号化することを選んだのが引っかかると述べたのをご記憶かと思います。エリオットは、セキュアな削除プログラムの使い方を知っており、それは、実際にそういったツールを使う場面が登場したことからも明らかです。復元するつもりがないのであれば、削除ではなく、暗号化を選択する必要があるでしょうか。シーズン 2 の最後に、トレントンが、5/9 をひっくり返す方法があると言っていました。おそらく彼らは、E コープのデータを復号化できるでしょう。

このドラマに登場するハッキング技術を楽しみたい方は、GeekWire に掲載された記事のシーズン 2 の復習とシーズン 3 の予想をお読みいただき、新しいエピソードの放送後に毎回掲載される Mr. Robot Rewind の記事も忘れずチェックしてください。

特別ボーナスとして、ミスター・ロボット」season_3.0 の冒頭の 7 分間は、こちらからご覧になれます。

<写真提供元：USA Network>