2024 年 3 月 22 日 Sakshi Mathur 著

サイバーセキュリティソリューションに対する需要の高まりにより、マネージドサービスをめぐる状況は急速に変化しています。デジタル領域が拡大する一方で、脅威も拡大しているため、サイバーセキュリティは企業にとって最大の関心事であり、世界中の MSP にとって大きなビジネスチャンスとなっています。そこで、MSP が 2024 年のチャンスを活かすために理解しておくべきトレンドは多数存在します。以下に、Canalys のアナリストリサーチによる主要データを紹介します。

1. パートナーの 64% は、2024 年にサイバーセキュリティ関連のビジネスが少なくとも 10% 成長すると見込んでいます。サイバー脅威が複雑化するにつれ、ユーザはこれらの課題を効率よく解決するための専門家を必要とするようになっています。中堅・中小企業の多くは社内にサイバーセキュリティチームを持たないため、MSP のサービスを検討することが望ましいと言えます。適切なスキルとソリューションを持つ MSP は、このようなギャップを埋め、脅威の検知と対応能力を提供することができます。
2. IT マネージドサービスモデルは日々進化しており、MSP の規模は拡大し、その多くがマネージドサービスを自社のサービスに取り入れています。この傾向は、より多くの企業が業務やシステムの安全性を MSP に依存しつつある中、MSP ビジネスが活況を呈していることが背景にあります。さらに、事業規模の拡大、売上の増加、顧客基盤の拡大、より洗練されたサービスの提供による成長を実現するために、MSP の間で M&A が行われる傾向も強まっています。
3. サイバーセキュリティ製品への支出で最も急成長しているカテゴリは、ID アクセス管理、脆弱性とセキュリティ分析、エンドポイントセキュリティです。リモートワークが普及し、エンドポイントの数が増加し続ける中、攻撃対象は拡大し、組織は広範な脅威にさらされやすくなっています。MSP においては、エンドポイント、ID、Web、および電子メールにおけるセキュリティソリューションと、ユーザが必要とする可視性やレポート機能を提供することで、セキュリティの維持に貢献し、ビジネスを成長させることができます。
4. AI は、セキュリティ分野において諸刃の剣です。攻撃者が AI を悪用する傾向の歯止めは効きませんが、一方で、サイバーセキュリティのベンダは AI がどのように自社製品を改善できるかを模索している最中で、企業もさまざまな使用事例をテストしています。MSP は、顧客がその両方に対処することをサポートするのに適した立場にあり、さらなる潜在的な成長機会が見込めます。

セキュリティサービスプロバイダに関連した今年のトップトレンドとビジネスチャンスに関する詳細は、Canalys の新しいホワイトペーパーをご覧ください。
Cybersecurity is helping the MSP model go mainstream in 2024（英語）