2024/01/04

Total Identity Security を最大限に活用

2024 年 01 月 04 日 Sam Manjarres 著

データ盗難は、サイバーセキュリティにおいて主要な懸念事項です。それに対する保護や対策プロトコルは進歩しているにもかかわらず、企業や第三者のデータが漏洩し、ビジネスやプライバシーが危険にさらされる事例が数多く発生しています。

これは ITRC が共有した情報でも裏付けられており、2023 年 9 月に企業データが盗まれた件数は前年同期比で 17% 増加したとしています。この急増の理由は、攻撃者がサイバーセキュリティプロトコルを回避する新しいマルウェアの形式を生み出すスキルとスピードにあると考えられます。

そこで MSP は、データ盗難に対して効率的な保護を提供するために、強力なソリューションのポートフォリオを提供する必要があります。ID 認証システムを組み込んだプロトコルは、この点で非常に効果的なツールであることが証明されています。

Authpoint Total Identity Security とは?

サイバー攻撃からデータや認証情報を保護する上では、システムにアクセスするユーザの身元を常に認証するソリューションが効果的です。ウォッチガードでは、AuthPoint Total Identity Security において、データの保護を支援する一連のテクノロジを用意しています。Total Identity Security バンドルに含まれる様々なソリューションの概要と、それらがどのようにデータ保護に役立つかをご紹介します。

  • 多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication)
    システム保護を語る上では不可欠なシステムです。デバイスのプッシュ通知、QR コード、またはワンタイムパスワードなど、ID 認証の追加要素として、ユーザに複数回 ID の証明を求めるアクセス制御手法です。デバイスの DNA が正規ユーザであることを検証します。これにより、脅威行為者が組織のネットワークにアクセスすることを防ぎます。
  • ダークウェブの監視
    この夏 GPT-Chat の認証情報が 10 万件以上ダークウェブに出回っていることが明らかになり、この種のデータに対するサイバー犯罪者の関心が高まっていることが浮き彫りになりました。認証情報のステータスを監視し、漏洩していないかどうかを確認し、漏洩している場合は迅速に対処することが重要です。漏洩した認証情報がダークウェブが管理するドメインに流出していないかどうかを検出し、早期に通知を送信してさらなる被害を回避できるようなソリューションは、セキュリティを強化します。
  • 認証情報マネージャ
    強固で安全なパスワードの使用を確実にし、アクセス認証情報をリセットする回数を減らします。従業員の責任ある認証情報の使用を促す効果的なソリューションです。
  • WatchGuard Cloud
    ウォッチガードの統合型セキュリティプラットフォームの一部として ID セキュリティ管理を一元化し、認証情報に基づくシステム侵害の可能性を低減します。

Authpoint Total Identity Securityの認知度をお客さまの間で高めるには

Authpoint Total Identity Security は、MSP ビジネスの成長を支援しながら、お客さまに効果的なサービスを提供することができますが、この包括的なソリューションをどのように宣伝・アピールすべきかを正しく理解する必要があります。この新しいバンドルをお客さまに紹介する際には、以下の点を考慮するとよいでしょう。

まず、販売プロセスを開始する前に、ソリッドでシンプルな実施計画を立てることが重要です。この計画が具体的であればあるほど、サービスがお客さまにとって魅力的になります。また、提供する技術がお客さまのニーズに適用可能であると伝えることで、より魅力的なサービスとなります。

他方で、いくつかの要因に関してお客さまが示す可能性のある躊躇を前もって知っておく必要があります。MSP は、提供するソリューションに対する自信と深い知識を示し、お客さまの経験に直結する事例を通じて、サイバーセキュリティにもたらすメリットと使いやすさを強調しなければなりません。そのためには、ソリューションがさまざまな組織にとっていかに効果的であるかを示すケーススタディが有効です。

Keep Identity Real with MFA and Strong Credentials(英語)
SSO: What is it and what are the benefits for cybersecurity?(英語)
MSP 向けパスワードマネージャが備えるべき 5 つの主要機能