ウォーカー郡公立校

ウォッチガードのセキュリティソリューションが、米国の教育機関ウォーカー郡公立校の安全なネットワーク環境・BYOD環境の再構築に寄与

■背景

ウォーカー郡公立校(ウォーカー郡学区)は、米国ジョージア州に位置する公立学校の教育機関であり、幼稚園から12年生まで約9,300名の生徒を抱えています。本学区は16校により構成され、約1,500名の教職員が、「全生徒の卒業、進学、就職、そして良き人生をサポートする」といった1つの目標に向かって尽力されています。

ウォーカー郡公立校は、「世界を変える」人材を育てるための教育機会の創造に定評があります。ウォーカー郡公立校ではNASAと提携し、同校の科学技術センターでオンラインでの月面観測を可能にしており、生徒がNASAのテクノロジを利用し、学習できる環境を整えています。さらに、地球に優しい食物の収穫について生徒に教えるために、画期的なK-12アクアポニクス(魚の養殖と水耕栽培)のプログラムを立ち上げ、全米初となる教育カリキュラムを実施しています。

このようにウォーカー郡公立校では、革新的かつ有望な学習環境の提供を常に模索しており、すべての生徒が安全に良質の教育を受けられるようにしています。

■課題

2年半前に、ウォーカー郡公立校のプラネタリウムの屋根が竜巻により剥がされ、同じ建屋内にあるデータセンタが風雨に晒される災害に見舞われました。その後12時間ですべての機器が破損し、同校の情報システムのコアとなるインフラの95%が失われました。IT部門はこの喪失により大きな打撃を受けましたが、これを機にシステムを慎重に見直し、より生徒と教職員の役に立つ製品へのリプレースの検討を開始しました。

16の校舎、プラネタリウム、セントラルサービスの3拠点を含む20の施設では、計最大11,000ユーザの管理が必要とされていました。iPadや他のアップル機器を教室で利用するといった同校の施策は、ノートPC、iPad、iPhoneなど複数の端末のネットワーク接続をサポートし、1クラス最大90台の端末に対応する能力が必要とされていました。

ウォーカー郡公立校で以前利用していたシスコ社のネットワークシステムは完全に破損し、複雑な管理性や高額なリプレース費用にIT部門は悩まされていました。サービスの拡充や新たなテクノロジを導入したいと考えていましたが、問題解決に多くの時間とリソースが取られている状況でした。

そのような背景の上に、同校では限られた予算で、高速かつ管理性に優れた最先端のセキュリティを提供できるシステムを必要としていました。

■ソリューション

ウォーカー郡公立校は、同校のニーズに合致し、最善のソリューションを探すために、すべての著名な製品検討を開始しました。「私たちは、ウォッチガード、シスコ、ソニックウォールなど多くのベンダ製品を検討した結果、ウォッチガードの製品が高い優位性を持っていました」と同校のネットワーク管理者であるボブ・スワンソン(Bob Swanson)氏は説明しています。

ウォーカー郡公立校は、地元のウォッチガードのパートナーであるMike Collins & Associatesと協業を開始しました。同社は最適なソリューション提案と迅速に同校のネットワークを回復するためのコンサルテーションを提供しました。最終的にウォッチガードのXTM 1050を導入し、災害により停止したシステムとサービスの復旧に尽力し、さらにネットワークのスピードとパフォーマンスを劇的に向上させることにも成功しました。

Mike Collins & Associatesの副社長であるハル・ランドレス(Hal Landreth)氏は、ウォッチガードのオールインワンのメリットを次のように説明しています。「ウォッチガードでは、1台のアプライアンスにすべてが揃っていますが、他のベンダのソリューションの場合には、VPNやSSL関連など、4つないし5つくらいの機器を別々に購入する必要があります。」

XTM 1050を導入してから2年後に、同校はアップグレードを実施し、ウォッチガードの最新の機能を利用できるようにしました。例えば、URLフィルタリング、アプリケーション制御、メール監視、ウイルス対策、スパム対策などのスマートセキュリティ機能により、同校のシステムに最先端のセキュリティ対策が実装されました。

「私たちは最初にウォッチガードのXTM 1050を導入し、その後、最高速、最上位のモデルであるXTM 2520の冗長構成にアップグレードしました。このような製品に相当する製品は他には見当たりません」とスワンソン氏は力説しています。

■高品質と冗長構成により長期的ROIの向上を実現

XTM 2520の二重化された冗長構成にアップグレードしたことにより、一方のネットワークに問題が発生した場合でも、柔軟に対応できる体制が整いました。VPNフェイルオーバやWANフェイルオーバ機能を活用することにより、ウォーカー郡公立校では重要なデータが滞りなく利用可能になり、教師は常に最適な学習環境を生徒に提供できるようになりました。

ウォッチガードの高品質な統合型セキュリティアプライアンスへの投資は、、ウォーカー郡公立校に長期的に大きな価値をもたらします。公立校の立場で適正な予算を確保することは大変難しいことですが、ウォッチガードを選択したことは、今後5年から10年間の継続利用で真価が発揮されると考えています。

「ウォッチガード製品は様々な機能により、用途が広く長期的に利用可能な優れたUTMです。私たちは複数の校舎を保有しており、必要に応じて新しい校舎にスタッフを派遣して帯域幅や容量が必要な場合は、最新の2520のアプライアンスを利用して十分な帯域幅を確保することが可能です。」(スワンソン氏)。

■3倍のネットワーク速度により、より高速なレスポンスと、リアルタイムのネットワークモニタリングを提供

ウォッチガードのテクノロジを導入後、ウォーカー郡公立校のネットワークのスピードは大幅に高速化し、帯域幅の容量も増加しました。新ソリューションでは重いネットワークトラフィックをシームレスに処理し、生徒の情報システムにおけるレスポンスタイムも大幅に改善されました。

ウォーカー郡公立校のテクノロジコーディネータのマイケル・ティプトン(Michael Tipton)氏は、次のように述べています。「私たちはシスコのルータをリプレースし、、ウォッチガードの製品によりネットワークスピードを約3倍にまで向上させることができました。」また、新しいソリューションでは、ユーザデータの可視化が進み、豊富なレポート機能を提供し、標準で提供されているリアルタイム監視機能により管理者に重要な情報を容易に提供できるようになりました。

■カスタマイズされたスマートセキュリティテクノロジにより、生徒と教職員を保護

ウォッチガードのスマートセキュリティ機能により、管理者は、XTMアプライアンスを通してGoogle、Yahoo、MSN、または他のWebサイト上の不適切なアクセスやコンテンツをフィルタリングして、必要なものにアクセスできるように設定でき、生徒は安全かつ効果的にWebを利用できるようになりました。

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの利用について、生徒の利用はブロックしていますが、父兄への情報提供や、コミュニティ活動の目的のために教師のソーシャルメディアへのアクセスは許可するよう設定されています。ロールベースのアクセスコントロール機能を活用することで、管理者は個々のWebアクセスの設定を直感操作により容易に行うことができます。ユーザにとって使い勝手のよいウォッチガードのコンソールでは、すべてのセキュリティ機能を一元管理することが可能となっちいるため、注意すべきコンテンツを簡単に見極めることができます。

「ウォッチガードのテクノロジは、以前使用していた製品よりもはるかに進んでいます。何をいつフィルタリングすべきかを的確に判断します」(スワンソン氏)。

■教室の生産性向上により、生徒の成績の向上と入学希望者の増加を実現

ウォッチガードの革新的なテクノロジにより、教室での生産性の向上、生徒の学習効率が改善、生徒の成績向上も実現しています。

「教室で個々の生徒は何を成すべきかを把握し、生徒の学業成績も向上しています。昨年は過去最高のテスト結果も出ています」(スワンソン氏)。

テスト結果が非常に良かったため、学区外の生徒からの入学希望者も増えました。ウォッチガードのUTM導入によりセキュアな学習環境を構築したウォーカー郡公立校には、それまで私立校に通っていたような生徒からの入学希望が増加しています。

■今後の予定

ウォッチガードのセキュリティソリューションを導入したことにより、管理者の業務は効率化し、生徒は教室で安全でより生産性の高い学習が行えるようになっています。IT部門は今後も、より生徒が快適に学習できるツールを検討し、追加していく予定です。

「ウォッチガードの採用は、インフラとテクノロジの能力の拡張に貢献してくれています」(スワンソン氏)。
ウォーカー郡公立校は、ウォッチガードにより生徒にとって最善の学習環境を提供することが可能となり、目標である生徒の大学進学、就職、そして良き人生の後押しに貢献しています。ウォーカー郡公立校はウォッチガードへの移行が最善の判断であったことと自信をもっています。

「ウォッチガード製品を一言で表すとしたら、『素晴らしい』ということになります」とスワンソン氏は締めくくっています。

■メリット

  • 過去のソリューションと比較して3倍のネットワークスピードを実現しつつ、セキュリティと管理体制を改善
  • 「スマート」に機能するセキュリティ
  • 複数の単体ソリューションを1つの統合ソリューションに集約することで管理負荷を軽減
  • フェイルオーバ機能により重要データのフローを維持
  • 教室における生徒の学習パフォーマンスの向上
私たちは、ウォッチガード、シスコ、ソニックウォールなど多くのベンダ製品を検討しましたが、
ウォッチガードが断然優れていました。

ウォーカー郡公立校
ネットワーク管理者
ボブ・スワンソン(Bob Swanson)氏

ウォッチガードは、私たちが以前使用していたテクノロジよりはるかに進んでいます。
何をいつフィルタリングすべきかを的確に判断します。

ウォーカー郡公立校
ネットワーク管理者
ボブ・スワンソン(Bob Swanson)氏